サンマ漁/挽回かなわず、昨期比3割減

2020年12月24日

 サンマ棒受網漁は24日で今期の水揚期間が終了する。史上最低の不漁となった昨期からの挽回を期して臨んだ今期だったが、序盤から魚群の薄さ、漁場の遠さに悩まされ、挽回はかなわず、昨期以上に厳しい漁模様となった。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、全国でサンマ水揚げがあったのは14日が最後で、操業は実質的に終了している。既報の通り、全さんま取りまとめによる11月末現在の水揚げは前年同期比28%減の2万7197トン。

 最終実績は年明けに公表される見込みだが、JAFICの統計では12月単月の水揚げは2358トンにとどまり、これを単純合算すると3万トン弱。1950年の棒受網漁業本格化後で最低実績となった昨年(4万517トン)からさらに3割減り、2年連続で最低記録を更新することが確定的となっている。[....]