2024年2月2日
水産庁は1月31日、同庁でスルメイカの2024管理年度(4月~25年3月)漁獲可能量(TAC)意見交換会を開催した。同資源は22管理年度からTACを7・92万トンで3年間固定にするシナリオを採用したが、3年目の24管理年度にその数量を獲り切ると、あとの資源回復が困難だと予測された。そのため次期管理年度の漁獲上限は、当初配分比で現行から58%減となる2・9万トンを提案。配分および約5万トンの留保枠の利用条件も示した。
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スルメイカTACは漁獲シナリオを決めた21年度評価の時点で、10年後の31管理年度に目標管理基準値を上回る確率が秋季発生系群74%、冬季発生系群60%と予測された。最新の23年度評価では秋季19%、冬季32%と、当時は想定できなかった速さで減少している。秋季系群については、24管理年度に親魚量が禁漁水準を上回る確率が20%という高リスクも抱える。[....]