EPSリサイクル率、過去最高92.3%

2023年7月13日

概要を説明する柏原会長

 発泡スチロール協会(JEPSA、柏原正人会長)は11日、都内で会見し、2022年の発泡スチロール(EPS)リサイクル率が過去最高を更新する92・3%になったことを公表した。EPSは発泡魚箱や養殖フロートの原料。社会的にリサイクルが定着しているスチール缶(約93%)と同水準にまで引き上がったため、今後は限界に近いリサイクル率をいかに維持するかに焦点が移る。

       ◇       ◇       ◇

 22年のEPSは、輸入品を含めた国内出荷量は12万1808トン(前年比4・6%減)となった。魚箱など水産部門は漁獲減などにより右肩下がりが続いているものの、出荷量は4万4247トン(8・3%減)と依然として全体の3分の1以上を占め、主力用途として位置付けられる。

 一方で、環境への意識の高まりなどから資源として有効利用するリサイクル率は92・3%と前年を0・3ポイント上回り、過去最高を更新した。16年に90%台に到達して以降、19年にいったん90%割れ(89・5%)となった以外はすべてその水準を維持している。[....]