<魚食にっぽん[153]>進化した冷凍技術で「へい!お待ち。」

2023年10月30日

京樽の冷凍寿司自販機

 ここ数年、新型コロナウイルス禍により外食利用の減少や対面販売が減ったことがきっかけとなり、現在はさまざまな食品が自販機などで冷凍販売される機会が増えたようにみえる。自販機だけでなく、昨今の冷凍技術が格段に進化したことも背景にあり、鮮度が命の寿司もかつての冷凍寿司に比べれば、握りたてとほぼ遜色のないものがスーパーや外食で提供される時代になってきた。今回は冷凍寿司の現在を探ってみる。

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 FOOD&LIFE COMPANIESグループの持ち帰り寿司専門店を展開する(株)京樽(東京・中央区、堀江陽社長)が、昨年12月に同じグループのスシローとのダブルブランド「京樽・スシロー重吉綾瀬駅店」に「冷凍鮨自販機」を初導入。24時間いつでも購入でき、「冷凍鮨」を電子レンジで温めるだけで寿司が楽しめるということで好評だという。今年4月には、回転寿司スシローの「スシロー大宮店」「スシロー春日部店」にも導入した。[....]