<水産未来2024シンポ>新たな価値のヒント

2024年3月22日

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自然環境と漁業の両立についてさまざまな課題や可能性が語られた

 水産経済新聞社とUMITO Partners(ウミトパートナーズ)共催によるシンポジウム「水産未来2024―新たな価値のヒント」が5日開かれた。海洋環境の変化に伴い漁業・養殖業が大きな変化にさらされている中で、漁業管理を通じたブルーカーボンの創出など環境回復をしながら漁業・養殖業の活性化をどうするか、水産物の価値をどう見いだすかに熱い討論が交わされた。

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 ファシリテーターがパネリストに最初に投げ掛けた質問は、藻場造成や生物多様性の保全に取り組むにあたり、関係者間の連携に大切なこと。水産研究・教育機構の堀正和グループ長は「すべての世代や関係者が同じ方向を向くとうまくいく」と語り、企業は「中途半端な関わり方ではなく、漁業者として一緒に働くぐらいの強い気持ちがあると現場にも伝わり、協力が仰ぎやすくなる」と経験を語った。東京海上アセットマネジメントの岡田将行マネージャーは、[....]