＜下関ルポ＞浜値１５００円のバナメイ生産

2023年5月8日

もともとはフグ用だった水槽を転用している

　「国産陸上養殖バナメイは浜値キロ１５００円で生産できる」と話すのは、岐阜・瑞浪市や奈良・吉野、山口・下関市など全国各地でバナメイの陸上養殖に携わってきた（株）神戸御膳奉行の甲斐芳人社長だ。

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　同社の稚エビセンターは、下関市の中心部から車で２０分ほどの住宅街の一角にある。もともとは空手道場だったという敷地には、１トン水槽が３段の高さにずらりと並ぶ。

　タイ国から輸入する稚エビはふ化から約２週間、日本に受け入れてからの約３週間の内臓ができてくるまでの期間は病気にもかかりやすいので「個別水槽、個別ろ過」を徹底しており、仮に病気にかかっていても全滅してしまうことのないようにしている。水槽の電源システムも１列ごとに制御。[....]