22年イカ需給動向/供給、需要とも前年上回る

2023年3月31日

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イカ類の需給動向

 JF全漁連は29日、2022年の国内のイカ類の需給動向(イカ需給表)を発表した。国産スルメイカが近年最低水揚げとなる一方、輸入品が増加したことから総供給量は前年比4%増の18万5580トンと、9年ぶりに前年を上回った。需要量も南米のアメリカオオアカイカの耳製品などの寄与により、5%増の13万5580トンと前年を上回った。供給量、需要量がともに前年を上回るのは11年以来11年ぶり。ようやく下げ止まった格好だが、この11年でボリュームは半分以下に減少し、価格も高騰しており、大衆魚というかつてのイカの位置付けは変容している。

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 供給量のうち国産スルメイカの水揚げは、既報の通り生鮮、冷凍合わせて前年比10%減の2万2120トンと、同じ統計の残る1984年以降で最低となった。[....]