陸奥湾ホタテ最終7.2万トン、3年連続前年割れ

2023年4月10日

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陸奥湾産ホタテ水揚げ推移

 JF青森漁連のまとめによると、2022年度(22年4月~23年3月)の陸奥湾産ホタテの水揚げは前年比1%減の7万2734トンとなった。平均単価(税抜き)が12%高のキロ193円と上昇したため、水揚金額は12%増の141億円と増加。税込みでは152億円と、17年度以来5年ぶりに150億円を突破した。

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 数量は微減ではあるが、3年連続で前年を下回った。過去10年の平均(7万7981トン)との比較では7%のマイナス。昨年の稚貝の採苗不振から、23年度も減産が見込まれており、厳しい状況が続く。

 22年度は主力の半成貝は、「当初の見込みより資源があった」(産地関係者)ことなどから、4%増の5万6093トンとプラスとなったが、新貝は3%減の1万47トン、成貝は24%減の6091トンと斃(へい)死なども絡んで伸びなかった。成貝はかごが21%減、耳吊(づ)りが27%減、地まきが64%増と特に耳吊りが振るわなかった。稚貝は38%減の503トンだった。[....]