銚子まき網サバ、12月いまだ6200トン

2023年12月26日

好転が待望される北部太平洋漁場のサバ(24日、銚子漁港)

 銚子漁港で24日、まき網漁業によるサバが約750トン水揚げされた。20日に今漁期で初めて日産2000トン超の漁獲があり勢いづいたかにみえたが、依然として北部太平洋漁場の魚影は薄く、漁獲物も200グラム前後の小型が中心だ。「このまま昨年同様の不漁ならば、経営を維持できない」と、加工業者は好転を切望する。

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 24日は多くの加工・流通業者が待ち受ける中、犬吠沖の漁場からまき網漁船が相次いで入港した。例年ならば12月は、出漁すれば日に3000トンを超えるサバの盛漁期なのだが、依然として1000トン未満の漁が続く。水温が顕著に高い黒潮続流が三陸沖まで北偏しており、北からの南下群が接岸できずにいると考えられる。

 12月の累計は24日時点で約6200トン。記録的不漁により約4600トンで終了した昨年12月は上回ったが、「ドングリの背比べ。この先に好転はあるのか」と、関係者は気をもむ。[....]