2022年12月2日
道総研さけます・内水面水産試験場の卜部浩一研究主幹は11月29日に開かれた北海道連合海区漁業調整委員会で、前中期(10月末時点)の秋サケ来遊状況について報告した。今年は5年魚が少なく、4年魚が全体の7割以上を占めたが、卜部主幹は今年4年魚として回帰した2018年級の成熟年齢は上昇基調にあるとの見方を示し、来年5年魚としての回帰も期待できる可能性を示唆した。
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前中期の秋サケ来遊数(沿岸漁獲+河川捕獲)は3139万尾と予測値の161%、前年同期の175%の実績となり、15年以来7年ぶりに3000万尾を超える水準まで回復した。
年齢別には▽5年魚288万尾(前年同期比57%)▽4年魚2262万尾(224%)▽3年魚563万尾(212%)。予測値に対しては5年魚が69%、4年魚が179%、3年魚が237%という実績となった。年齢組成は4年魚が全体の72%を占め、5年魚はわずか9%にとどまり、3年魚の18%をも下回った。[....]