道秋サケ、資源回復のサイン

2021年12月17日

講演する卜部氏

 道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場の卜部浩一研究主幹は、15日に札幌で開かれた「定置漁業振興会議」(北海道定置漁業協会主催)の中で講演し、北海道の秋サケに関し、近年続いてきた成熟年齢の若齢化に歯止めがかかり、「資源回復のサイン」である「高齢化にシフトした可能性がある」と説明、「資源量的にプラスに働いていく」との見解を示した。

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 卜部氏によると、ある年級の秋サケが何歳で回帰(成熟)したかの割合を示す年級別年齢割合は、2008年級以降、5年魚が減少し、3年魚、4年魚が増加する傾向(若齢化)が続いてきた。これと並行して資源状況は低調に推移し、道内来遊数は08年級が5年魚として回帰した13年の約4200万尾から、[....]