道東まき網、早期スタート 

2023年6月22日

 北海道東部沖での今シーズンのまき網操業が20日に始まり、2か統がマイワシ約1200トンを釧路に初水揚げした。例年より1週間程度早く、数量、魚体、価格とも上々のスタートとなった。21日にも新たに9か統が操業に加わる予定で、シーズンが活発化する。

       ◇       ◇       ◇

 北海道まき網漁業協会(釧路)によると、初日の2か統は境港から回航した。昨年の初水揚げは6月27日、一昨年は6月28日だったが、今期は沿岸漁業でイワシが獲れていたことなどから、早めのシーズンインとなった。

 漁場は釧路管内・浜中のやや東の沖合。魚体は64~65グラムで、4か統が54~60グラムの魚を750トン水揚げした昨年の初水揚げに比べ、数量、魚体とも良好だった。まだ加工業者の生産体制が整っていないことから全量ミール向けとなったが、価格は昨年の初日より8円高いキロ43円と、こちらも昨年を上回った。養殖飼料需要の強さと相場高が影響したとされる。[....]