道東まき網“前半戦”終了

2022年8月10日

 道東沖でのまき網によるマイワシ漁は、旧盆までのシーズン前半戦が大方終了した。漁獲量は昨年並みだが、魚群の薄さから漁獲効率は低下した。

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 今期の同漁は漁獲可能量(TAC)24万5900トンのもと、6月下旬からスタート。以降、本州から続々と船団が北上し、北海道まき網漁業協会(釧路)によると、8月までの操業数は昨年(13船団)を上回る21船団に上った。8月に入り、各船団は旧盆に合わせて順次南下し、8日現在、道東に残っているのは2船団となっている。

 操業数が増えた一方、マイワシのシーズン開始からの累計漁獲(8日現在)は約7万トンと、「ほぼ前年並み」にとどまっており、漁獲効率は大きく低下した。同協会では「イワシはいるが、大きな塊がいない。何度も網をやらなければ漁獲がまとまらない場合も多かったようだ」と、群れの薄さを指摘。漁場も霧多布沖や十勝沖などに分散し、安定しなかったとされる。[....]