道日本海ニシン漁が加速/一段の伸び期待

2021年2月19日

ニシン漁獲状況速報(2月10日現在累計)

 北海道日本海沿岸のニシン漁が2月に入り、ようやくまとまり出した。親やカズノコは貴重な旬の鮮魚、加工原料として利用され、存在感を放っている。ただ、好漁だった昨シーズンに比べると魚群は薄く、漁獲ペースも伸び悩んでおり、関係者からはこの先もう一段の盛り上がりを願う声が聞かれている。

 1月から始まった同漁は1月末時点の水揚げ(北海道まとめ)が前年同期比74%減の43トンと低迷。水温の低さや卵の成熟遅れが要因とされ、過去5年平均(208トン)と比較しても2割程度と大きく出遅れた。しかし、2月に入ると小樽で大量のニシンの放精により海面が白濁する「群来」が観測されるなど魚群が来遊。JF石狩湾漁協では管内3地区で計100トン規模が揚がる日も出て[....]