過去最低の417万3000トン、農水省が漁業・養殖統計発表

2022年5月31日

農林水産省は27日、2021年の漁業・養殖業生産統計を発表した。総生産量は前年比1・4%減の417万3000トンとなり、1956年に同様の調査を開始して以来、過去最低を記録した。このうち海面漁業はサバ、カツオ類で増加したものの、サンマ、スルメイカ、タコ類が過去最低を更新し、0・7%減の319万1400トン。海面養殖業は4・0%減の93万900トン、内水面漁業・養殖業はウナギの収穫量増加により0・3%増の5万967トンだった。

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 19年の419万7000トンが過去最低だったところ、20年はやや持ち直して423万4000トンに回復したが、21年は再び最低を更新した。

 海面漁業の魚種別で最多のマイワシは68万1900トンで、前年比2・4%減となった。ただし直近10年では20万トンを切っていた年もあり、依然として近年の資源は高水準にあり、潤沢といえる。サバ類、ホタテ、カツオも前年比でプラス、直近年との比較でも多めの漁獲となった。[....]