責任ある調達にアラスカのサケ・マスを!

2023年11月9日

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 昨年の大豊漁に続き、今年も好漁となった米国アラスカのサケ・マスだが、今日まで日本市場のみならず、世界的にも高い評価と支持を得ている理由に厳しい資源管理があるのは、すでに水産業界においては周知の事実だろう。今回は改めて、「責任ある調達」に欠かせないアラスカのサケ・マスについて紹介したい。

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 アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)が実施している「アラスカ商業漁業管理制度」は、環境保全と経済発展を阻害することなく、持続可能な範囲で最大漁獲量が確保できるような仕組みになっている。それは、サケでいえば、特定の河川などを遡(そ)上するサケの乱獲を防止し、産卵する親の一定数の保全と管理を行うもので、漁場単位の細やかな管理や入漁制限を設けるためのライセンス制度、漁具・漁法の規制、最新の科学調査に基づいた操業と挙げると枚挙にいとまがないほど、細部にわたり徹底している。 [....]