豊洲年末商戦幕開く、4年ぶり卸7社合同展示会

2023年9月6日

荷置場ほぼいっぱいが展示会場となり、詰め掛けた多くの来場者で賑わった

 東京・豊洲市場の水産卸売場棟3階塩干加工荷置場で5日、「年末商品7社合同展示会」が開かれた。4年ぶりとなった一大展示会の会場となったフロアには多くの来場者が詰め掛けた。水産物取引において1年で最も重要となる年末商戦の幕開けを高らかに告げた。

 全体テーマに掲げたのは「豊洲市場から豊かな魚食を新時代へ」。新型コロナウイルスから社会が正常化に向かっているものの、ロシア・ウクライナ情勢を契機に世界的な需給バランスの動揺が続いている中、安定の定番品に加え、新ニーズへの提案が出揃った。久々の顔を突き合わせての商談機会とあり、各所でのやりとりに熱が入った。

 冒頭の開会式で水産卸7社を代表してあいさつしたのは、大手商社からの転籍組で社長就任が2021年4月の大都魚類(株)の橋本宏行社長。「豊洲に来て初めての年末展示会だが、会場の広さにびっくりしている。これだけの規模の展示会は私自身初めて」と、豊洲の底力に驚きを隠さなかった。[....]