豊洲市場で春夏商品合同展示会、卸6社が移転後初開催

2019年2月21日

初の豊洲市場での合同開催に多くの来場者で賑わった春夏展示会

 大都魚類、東都水産、中央魚類、築地魚市場、第一水産、丸千千代田水産の6社は19日、東京・豊洲市場の水産物卸売場棟・塩干加工品卸売場で春夏商品展示会を開催した。移転後、初めての合同展示会ということもあって午前中を中心に多くの来場者で賑わった。「普段来られない地方のお客さんもかなり来ているようだ。新市場の視察も兼ねているのでは」と多くの関係者が口を揃えた。

 卸6社の各ブースでは70社から100社ほどのメーカーが約1000点の春夏製品を展示。築地時代よりも若干、展示スペースが広がったことで、アイテムを増やした卸もみられた。

 春夏製品はねり製品や水物、その他加工食品など。ねり製品は生食向けを中心に、おつまみなどを紹介。昨年は魚肉タンパク質が注目され、今も販売が絶好調のカニ風味カマボコに続き、手軽にタンパク質が摂取できる商品など、手軽さと健康機能性を重視した製品も目立った。豊洲移転ついて、納入業者は「あまりに広いのでここまで来るのは大変だが、(塩干加工品卸売場・荷捌き所に限れば)トラックに積むまでの工程が一定の低温に保たれている。要冷蔵品が多い中、品質が保たれる点は非常にいいと思う」と話す人も多くみられた。[....]