豊洲、盆商戦に肩透かし

2022年8月19日

東京・豊洲市場の盆商戦3日間合計卸売数量

 東京・豊洲市場の2022年盆商戦は、継続する魚価高の恩恵で、首都圏に緊急事態宣言が発令中だった前年の金額を数%?1割程度上回ったものの、地方への人口流出増や、新型コロナウイルスの新規感染者や濃厚接触者発生による小売・外食の散発的休業や間引き営業などの影響で、「事前注文以外の?キワ?の上積みがなかった」(卸会社)と、よくいえば想定内、悪くいえばやや肩透かしに終わったようだ。

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 都が発表する日報によると、豊洲市場の盆休み前3日間の卸売数量合計は3105トン(前年同期比2%増)と微増に終わった。ただ、盆休み直前の開市日(13日)に限ると、1021トン(22%減)と2割超少なかった。

 伊豆半島に上陸した台風8号の影響で全国的にシケ模様となって魚が少なかったことに加え、帰省客が一定数回復したことにより地方での需要が高まり「浜高で豊洲に呼びにくかった」(卸会社)などの複数の事情が重なった。[....]