茨城から養殖マサバが初出荷

2023年12月11日

飼育に携わった海洋高校水産クラブの部員からマサバを受け取る大井川知事(中央)

 茨城県が取り組む県内初の養殖マサバが、15日に初出荷されることが決まった。連携協定を結ぶ横浜冷凍(株)などと約1年かけて育て、350~500グラムの出荷サイズに成長。刺身で食べられることを売りに県内飲食店へ出荷し、流通・販売ルートも模索する。7日には大井川和彦知事を関係者が表敬訪問し、これまでの成果を報告した。

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 茨城県はまき網によるサバ漁業が盛んで、2021年まで全国一の水揚量を誇っていた。しかし22年は近海に漁場が形成されず、1位の座を長崎に譲っている。県は不漁リスクに備えるため22年度からサバ養殖の実証実験に乗り出した。[....]