色落ちノリを活用「発泡酒 シンデレラ のりDRAFT」

2024年2月6日

クリックで画像を大きく表示します

ノリ発泡酒を開発した清原社長。一ビンには板ノリ1枚

 自家製醸造の造りたて地ビールを飲める居酒屋「明石麦酒工房 時」(子午線醸造(株)、清原稔夫社長)が販売する「発泡酒 シンデレラ のりDRAFT」が好評となっている。

       ◇       ◇       ◇

 昨年度、明石市漁連(JF明石浦漁協、JF林崎漁協、JF江井ヶ島漁協、JF東二見漁協、JF西二見漁協)と連携して、色落ちした無札ノリを活用して開発した。

 清原社長は、「クラフトビールと同じ製法で、仕込みが1日。1週間発酵させて、2週間寝かせる。一回に色落ち板ノリ500枚を使い、200リットルを仕込む。出来上がりは330ミリリットル入りのビンが約500本。一ビン当たり板ノリ1枚が使われている計算になる」と話した。

 明石浦漁協の戎本裕明組合長は当初「よいノリを使って、ノリの風味が感じられるものを造ろう」と考えた。しかしながら仕込んでみると、赤色っぽくなり、ノリらしさが出ないことから、当時神戸新聞に勤めていた金山成実さんらに相談。「発想を変えて、赤色も抜けて、原価も下げられる色落ちの無札ノリを活用しては」といった提案を受けた。[....]