航行しながらプラゴミ回収

2021年10月6日

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試験的に採取されたマイクロプラスチック

 東京海洋大学と川崎汽船は1日、海洋プラスチックの共同研究に関する契約を締結したと発表した。世界中の海域を航行する川崎汽船の運航船が、エンジンなどを冷却する海水の取り込み過程に設けた装置で、どの程度のプラスチック片を採取できるか。その能力を評価することで、大きなエネルギーを費やさなくても海洋プラスチックを回収する手法を確立する。

 今回の共同研究では、航海中の船舶が通常行う水冷却システムを利用する。取り込んだ海水でエンジンなどを冷却し、船外へ排出する一連の工程の途中に、ストレーナー(こし網)を設けて、海洋プラスチックゴミの採取を行う。船内での海水ろ過がゴミ回収に利用できれば、特別な装置を使わなくても、航行中の海に浮遊するマイクロプラスチックを回収できる可能性があると考えた。[....]