米で道産ホタテPR、首相も品質の高さアピール

2023年11月30日

岸田首相も来場し、日本産水産物をPR(農林水産省提供)

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催された米国・サンフランシスコで、北海道産ホタテなど日本産水産物のPRイベントが17、18日の両日(日本時間)に行われ、岸田文雄首相が来場し、日本産水産物の品質の高さやおいしさをアピールしたほか、鈴木直道北海道知事のビデオメッセージも放映された。

       ◇       ◇       ◇

 農林水産省と日本貿易振興機構(ジェトロ)の主催。米国は中国、香港に次ぐ日本産水産物の最大の輸出国の一つ。中国の輸入停止措置に伴う輸出先国の多角化に向け、米国国内の高級レストランなどでも取り扱いを促し、輸出の増加につなげるのが狙い。

 イベントでは、米国の「料理界のアカデミー賞」といわれる「ジェームズ・ビアード賞」受賞歴をもち、カリフォルニアに店を構えるシェフのカイル・コノトーン氏が考案した「北海道産ホタテと柿のチリソース」をはじめ、日本産水産物を使った8種類の料理を提供。ホタテは寿司、茶碗蒸し、クラムスープとしても提供された。

 道内の「ザ・ウインザーホテル洞爺」のフレンチシェフとしての勤務経験もあるコノトーン氏は「ホタテは味が純粋で、アレンジしやすい。今後はトップシェフによる波及効果、教育が不可欠。寿司以外にも使えることをもっとPRしたい」と語ったという。[....]