第1回ふぐ料理コンテスト、最優秀賞は四川飯店料理人

2023年8月23日

料理人の説明を受けながら審査が行われた

 NPO法人ふぐ食応援大使の会が主催する第1回全国ふぐ料理コンテストの最終審査会が21日、東京・南池袋の学校法人後藤学園武蔵野調理師専門学校で開催された。最優秀賞を受賞したのは赤坂四川飯店の濵邉一樹料理係長。伝統的なフグ料理のてっさ(フグ刺身)をアレンジした料理と、揚げたフグを紙袋に入れてシャカシャカとスパイスと混ぜ合わせて完成させる一品のオリジナリティーなどが評価された。 応募者数は青森から沖縄まで67人。書類による1次審査、2次審査に合格した12人が最終審査に臨み、1時間の制限時間以内に各レシピを再現した。

 ふぐ食応援大使の会会長の三國清三シェフは「和・洋・中華と分かれた中での審査は難しかった。非常にレベルが高く、驚いた」と参加者をたたえた。審査員を務めた片岡護日本イタリア料理協会会長は「イタリアン、フレンチでもフグを使う料理を広められるといい」とし、脇屋友詞日本中国料理協会会長は「面白い調理法もあった。フグの魅力を国内外に広めてもらえれば」と展望した。

 審査委員長の服部幸應服部学園理事長は「いかにフグを生かすかが大事。ほかの魚でもいいのではという料理もあった。食材を生かしてほしい」と参加者へエールを送った。[....]