福水商事、天然マダイの市場価値アップ

2022年9月9日

「博多天然真鯛フィーレ」

 生鮮や冷凍魚介類の販売や輸出を行う福水商事(株)(福岡市、長澤敏社長)は、福岡県の委託事業として「博多天然真鯛」の付加価値向上の取り組みを開始、現在、「冷凍マダイ骨取りフィーレ」「冷凍マダイ骨取り切身」などの付加価値加工品として販売先の開拓を進めている。

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 福岡県は全国一、二を誇る天然マダイの宝庫。年間2000トン近い水揚げがあるが、マダイはほかの魚に比べて骨やウロコが硬く、処理に手間がかかることから加工コストが高くなり、フィレーなどの加工品需要に対応できていないのが現状だ。

 そのため、今回の事業では加工コストが低い国外加工を活用し、加工品需要に対応できるフィレーなどを商品化することでマダイの市場価値を高めるとともに、国外加工を活用した県産マダイの供給体制を構築するというもの。[....]