石川・能登地震、珠洲3漁港で岸壁など被害

2023年5月9日

 5日午後に発生した石川・能登地方を震源とする地震では、最大震度6強を記録した珠洲(すず)市で1人の死者が発生したほか、県の取りまとめでは同市内の漁港関係も被害を受けていることが明らかになった。今のところ、水産物の生産活動や流通面に支障はないように見受けられるものの、地元観光業への打撃は明らかで、市場筋から販売不振の長期化を懸念する声が上がっている。

          ◇          ◇          ◇

 被害があった3漁港のうち、蛸島漁港では護岸が前傾して岸壁が沈下。狼煙漁港でも岸壁が沈下したほか、施設屋根の破損を確認した。寺家漁港でも岸壁の沈下がみられた。水産庁は「県と情報共有を図りつつ被害把握に努めている状況」で、現在も各地で調査中のため被害がさらに拡大する可能性もある。また、珠洲市から県港湾漁港建設協会への要請を受けて、同協会からはブルーシートが提供されたという。[....]