獲るだけが漁師じゃない 小学5年生、漁業や魚を学ぶ

2023年10月10日

カンパチの捌き方を説明する川畑会長(中央)

 若手漁業者でつくるJF全国漁青連の役員らは、東京・江戸川区の清新ふたば小学校では初めてとなる出前授業をこのほど実施した。5年生の児童ら87人に対し、漁業者は魚を獲るだけでなく、藻場保全や加工による付加価値創造、動画配信など幅広く取り組んでいることを強調。魚捌きやロープワークも披露し、漁業や魚について理解を深めた。

 出前授業は川畑友和会長(鹿児島・定置網、ユーチューバー)、竹内大生副会長(石川・底びき網)の2人が講師を務めた。

 川畑会長は「日本は沿岸線が長く、島々も多い。世界的にみても水産業が盛んな国だ」と、日本の海の生産性の高さを伝えた一方、「近年は水産資源が減少している」と課題を説明した。[....]