物流2024年問題、3割以上輸送できず?

2022年11月17日

 持続可能な物流の実現に向け、具体的な施策展開を目指して設置された検討会(経済産業省、国土交通省、農林水産省3省合同)で、(株)NX総合研究所からトラックドライバーの労働時間上限が改正される「物流2024年問題」により、農林水産物の輸送能力が3割以上(32・5%)不足するという試算が公表された。建材や飲料・食料品など他業界と比べて極めて高く関連事業者などから今後は「水産物流通にも影響してくる」との声が漏れ始めた。(一部既報)

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 2019年度をもとに、ドライバーの拘束時間を年間3300時間とした場合、全体で輸送能力は14・2%、営業用トラックの4億トンが不足するとの試算が出されている。拘束時間を3400時間とした場合でも5・6%、1・6億トンが不足する見込みだ。[....]