災害防止で人材確保へ、9月から船員労働安全衛生月間

2020年8月18日

船員労働安全衛生月間の広報活動ポスター

 船員の健康的な職場づくりに向けた意識の高揚を目指す「船員労働安全衛生月間」(主唱者・国土交通省、水産庁)が9月1?30日に実施される。今年度は「安全は一人一人の積み重ね 船員みんなでワンチーム」のスローガンを掲げて、活動の推進を図る。

 協賛者の船員災害防止協会が発足した1967年と2018年を比較すると、死傷災害発生率は約4分の1、疾病発生率は約7分の1に減少した。だが、船員数もピーク時(1974年)の27万8000人から7万6000人に減っており、近年は減少率が横ばいで推移。高年齢船員の死傷災害や疾病率の高さが目を引く。また、陸上の労働災害と比べ、発生率は依然として高くなっている。[....]