漁網から食器、水産資材

2021年11月16日

廃棄ポリエステル製漁網(左)を原料に製造した食器(右)

大手繊維メーカーの帝人(株)など5社で構成する「TEAM Re:ism(チームリズム)」は、使用済みポリエステル製漁網を回収し、食器などへリサイクルする技術を開発した。活魚かごなど水産資材への活用も検討している。廃網を回収し水産業界で再利用することで、漁網由来の海洋プラスチックを削減する。10日に閉幕したジャパン・インターナショナル・シーフードショーで発表した。

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 ポリエステル製漁網は強度を保つため、表面に樹脂がコーティングされている。海水の塩分や漁業作業で混入した異物とともに、除去には高い技術とコストを要する。再生した樹脂を活用する市場が小さいこともあって、一連の仕組みが確立済みでリサイクルされるナイロン製漁網とは異なり、主に産業廃棄物として処理されていた。[....]