漁業複合化、ミスマッチ解消を

2023年6月8日

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海洋環境変化あり方検討会の取りまとめが報告された水産合同会議

 自民党の水産部会(滝波宏文部会長)・水産総合調査会(石破茂会長)合同会議で7日、海洋環境変化に対応した漁業のあり方に関する有識者検討会の取りまとめが報告された。著しい漁業環境変化への対応策として検討会は、漁船活用型調査の充実をはじめ、養殖業との兼業や漁法・魚種の転換による漁業の複合化、漁獲と加工・流通のミスマッチの解消に向けた効率的で柔軟な機能強化策の実現のほか、新たな取り組みにチャレンジする漁業者支援の充実などを盛り込んだ。

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 検討会は「海洋環境の変化に対応した漁業の在り方に関する検討会」として、宮原正典よろず水産相談室afc.masa代表を座長とする有識者9人のもと、5月末まで5回の議論を重ねてきた。

 取りまとめは、日本近海の水温の上昇率が100年で1・24度Cと世界、北太平洋平均よりも上回っている状況を説明しつつ、①資源調査・評価の充実・高度化②漁法や漁獲対象魚種の[....]