減収6社、損益では明暗/豊洲・横浜卸7社決算

2020年5月22日

 東京・豊洲市場と神奈川・横浜市場の総合水産卸7社の2020年3月期決算が出揃った。それによると、主力の水産物卸売業において、国内の薄漁に加えて輸入冷凍魚の高止まり継続による売り上げ不振、一部商材で発生した相場下落が響き、6社が減収だった。営業損益は増益が3社に減益が4社と好不調まちまちだったが、明暗がはっきりした形となった。

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 第4・四半期に顕在化した新型コロナウイルス感染症拡大のインパクトは、海外輸出の停滞に始まって、国内の業務筋需要の委縮による販売不振へと影響が広がった。ただし20年3月期への影響は限定され、21年3月期の序盤のような深刻な事態とはならなかった。[....]