洋上風力と漁業、メリットある共生を

2021年11月24日

洋上風力発電と漁業について講演する長谷理事

 元水産庁長官で東京水産振興会理事の長谷成人氏は16日、山形・酒田市で地元の漁業者に向け、洋上風力発電と漁業について講演した。長谷理事は、気候変動による温暖化対策が求められる中で再生可能エネルギーの一つとして注目される洋上風力発電と漁業の問題について、「政府は漁業と協調する形で進めることを基本方針とし、支障が生じる場合はプロセスを進めないことになっている」ことを強調したうえ、「(理由もなしに反対するのではなく)これからも漁業、漁村が存続するための機会」とし、「漁業にとってもメリットのある洋上風力発電との共生を考えてほしい」と語り掛けた。

 講演会は、現在、県沿岸北部の遊佐町で洋上風力発電施設導入の検討が進められていることを受け県が漁業者の理解を深めるために実施し、100人を上回る漁業者や内水面漁業、サケふ化事業の関係者らが参加した。[....]