沖縄モズク、生産量1割増 気候安定、生育が良好

2023年8月18日

水揚げされるモズク

 沖縄県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀一JF沖縄漁連会長)は15日、2023年漁期(22年12月~23年7月)の養殖モズク生産量が前年比約11%増の1万8136トン(本モズク、糸モズク含む)だったと発表した。糸モズクは15年以降で最高となった昨年の743トンをさらに上回る848トンを記録した。24年漁期は計1万7600トンを目標生産量とする。

       ◇       ◇       ◇

 県内の会員17漁協の本モズク生産量は前年比11・1%増で、目標の1万7000トンを上回る1万7266トンだった。主要産地であるJF勝連漁協は前年比13・9%増の7631トン、JF知念漁協は15・0%増の2789トンとなった。

 漁期序盤は日照時間や海水温などの環境が良好な地区もあったが、1月末の寒波やシケにより知念漁協などでは生育に悩まされた。4月には天候が安定し、不作傾向と予想していた地区でも状況が回復。梅雨時期も雨が少なく、各地区で安定した生育状況となった。[....]