水産庁/まき網に公的IQ導入、11月から太平洋サバ対象

2021年4月23日

 水産庁は21日、北部太平洋海区のサバ類(マサバ、ゴマサバ)を対象とした大中型まき網漁業で、個別漁獲割当(IQ)による管理の実施を発表した。改正漁業法に基づく公的なIQ管理への移行は初めてで、11月から翌年3月までの盛漁期に導入される。都内で開いたウェブ併用の意見交換会では、漁獲可能量(TAC)の有効活用や留保枠に関する新たなルールが説明された。

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 IQ管理の対象となるのは11月から翌年3月に、青森県から千葉県沖までの水域で操業する40トン以上の1そうまき網漁船で、太平洋サバ類の総漁獲量の約8割に相当する。「2023年度までにTAC魚種を主な漁獲対象とする大臣許可漁業にIQ管理を原則導入する」と定める新たな資源管理の実行に向け、14年度から試験的にサバ類のIQ管理を導入、実施してきた当該海区の操業船から、公的IQ管理を始めることになった。[....]