水産庁、藻場・干潟ビジョン改訂 

2023年12月12日

 水産庁は8日、藻場・干潟ビジョンの改訂版を公表した。二酸化炭素(CO2)吸収源として期待されるなど最新の状況を反映させるとともに、これからの保全・回復に向けた活動の継続性を高めるため、幅広い参画を求めていくことなどが盛り込まれた。国として指針を示したことで、今後は都道府県が各海域で定めたビジョンを見直していくとみられる。

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 同ビジョンは、藻場・干潟の実効性ある効率的な保全・創造対策を目的に2016年1月に策定された。漁業者を中心に活動は全国的に進められているが、これまで「点」としての成功例はあるものの、「面」として成功した事例はない。効果がみられないため、一部地域では活動そのものを止めようとする動きさえもある。[....]