水揚量15年以降で最低、23年上半期 

2023年7月26日

 漁業情報サービスセンター(JAFIC、黒萩真悟会長)は24日、2023年上半期(1~5月)の漁海況の取りまとめを公表した。全国主要117港における調査対象全魚種の累計水揚量は約70万5000トン、前年同期比6%減となり、15年以降で最低だった。ただ平均価格はキロ230円、23%高で、同様の規模で調査を開始してから最高値を記録。「産地の水揚量が低調だったことに加え、輸入水産物や燃油価格の高騰、円安などの影響が示唆される」と分析している。

       ◇       ◇       ◇

 主要49魚種の水揚量をみると、半数を大きく超える30魚種が前年割れだった。前年並み(増減率0~5%)は7魚種で、前年同期を上回ったのは12魚種にとどまった。ウルメイワシ(104%増)、ビンナガ(52%増)、マダラ(11%増)などは好調だった半面、カタクチイワシ(65%減)やマアジ(33%減)、サバ類(20%減)は大幅に水揚げを落とした。[....]