業界と学校の相互理解を、瀧田・宮城水高校長が訴え

2017年11月24日

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業界へ訴えかける瀧田校長

 宮城県水産高校の瀧田雅樹校長は17日、海洋水産システム協会の月例懇談会で、水産高校の現状と今後について講演した。瀧田校長は「産業界で活躍できる人材を育てたい。それが水産高校の使命だ」と持論を展開。職業人として必要とされる力を身に付けた人材の輩出に、出席した漁業関係者へ「業界を学校に近づけてほしい」と要望した。

 瀧田校長は、今春に策定した水産基本計画に人材確保が明記された点が、大きな変化だったと指摘。漁業界が求める人材の概要が出されたことで「学校でどのような人材をどれだけ育てるか、方向性がみえた」という。大日本水産会を主体に始まった「漁船乗組員確保育成プロジェクト」については、在学中に漁業の状況を直接知ることで「離職率を下げるきっかけになる」と感謝した。

 ただ、水産を学びたい生徒の募集は減少傾向にある。また、業界をよく知るベテラン教員の定年退職も大きな問題になっている[....]