東海汽船/引退船備品売却益を還元、「海の羽根」に寄付

2020年9月4日

目録を受け取った粂専務?と山?社長

 海運事業などを行う東海汽船?(東京・港区、山崎潤一社長)は2日、海と渚環境美化・油濁対策機構の「海の羽根募金」に30万6315円を寄付した。寄付金は6月に引退した大型客船・2代目さるびあ丸の船内備品の売却益で、海洋の美化活動に充てられる。

 同日に東海汽船本社内で寄付金の贈呈式が行われ、山崎社長や同機構の粂知文専務らが出席。海浜清掃や海洋プラスチックゴミ問題などに取り組む同機構の成り立ちや活動が紹介されると、山崎社長はジェットフォイルに海洋ゴミが挟まる被害などに触れ、海洋美化活動の重要性を肌で感じていることを伝えた。

 寄付のきっかけは2代目さるびあ丸の引退。28年間にわたって本土と伊豆諸島を結ぶ役割を果たしてきたことから、ファンから備品が欲しいとの意見が相次いだ。要望を受けた東海汽船はハンドレールや客室案内パネルなど17種62点を限定販売。「売上金は海に還元したい」との[....]