小売の生鮮魚介類2ケタ増/8月家計調査

2020年10月12日

 総務省は9日、2020年8月分の家計調査報告を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の第2波による新規感染者のピークが月初に訪れたことで警戒感が強まり、旧盆シーズンの帰省見合わせや外出を自粛する動きが再び表面化。旅行費や飲食代、公共交通機関の運賃などが大きく低下する一方、巣ごもり消費の関連品目は引き続き堅調だった。小売販売の魚介類も後者に含まれ、特に生鮮魚介類は5月以来の2ケタ増を記録している。

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 2人以上の世帯の一世帯当たりの消費支出は27万6360円で、前年比は6・9%減(実質、消費者物価指数で調整)だった。7月(7・6%減)とほぼ変わらなかった。第1波に比べれば人の動きはあり、悪影響は当時ほどではないものの、教養娯楽、被服および履物、交通・通信などは同様に低迷した。帰省自粛もあって在宅機会が増えたことで、住居や光熱・水道は増加した。[....]