富山湾シロエビ4割減、コロナ禍で相場は半値に

2020年8月21日

 商業ベースで全国唯一の漁が行われている富山湾シロエビの2020年シーズンは、近年最多だった前シーズンから一転して不振にあえいでいる。漁が解禁された今年4月から7月までの4か月間の数量は前年比で4割減っているうえ、新型コロナウイルス感染拡大の影響による取引価格急落で金額の落ち込みはさらに激しい。

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 今シーズンは解禁直後から水揚数量の積み上げペースが鈍かった。小型底びき網船によるシロエビ漁の拠点である2漁港のうち、新湊漁港でコロナ禍によるシロエビの需要低迷を見越して、一日2回びきから1回びきに削減したことを申し合わせたことが背景にある。[....]