エクアドル産エビ、25年200万トン方針明示

2024年4月2日

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日本へのエビ輸出拡大に意欲を示すモンターニョ駐日大使

 エクアドルのセサル・モンターニョ駐日大使は3月28日、三井物産シーフーズ(株)(東京・港区、井上裕規社長)本社を訪れ、今後の日本国内でのエクアドル産エビの販売に期待を寄せた。また、2025年に200万トンと発表していた生産目標について「マーケットの状況をみながら」としつつも、生産可能な体制構築を目指す方針を明示した。今後の日本への安定的なエビ輸出に向け、両国の経済連携協定(EPA)締結へ向け働き掛けたいとした。

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 三井物産は23年8月に同国最大のエビ加工会社、インダストリアル・ペスケラ・サンタ・プルシラ(IPSP)社に500億円(当時)を出資し連結の関連会社にすると発表した。

 エクアドルでは一次産業に力を入れており、国立養殖会議所によると昨年は121万トンのエビを輸出した。そのうち約71万トンの58%は中国向けだが、モンターニョ大使は日本を含め米国、アジア、欧州各国にも広げていきたい考えを示した。[....]