大手水産4社の中間決算/業務用販売の不振響く

2020年11月10日

 大手水産会社4社の2021年3月期中間決算(第2・四半期決算)が出揃った。水産事業は外食の販売不振や相場の下落などが響き、いずれの会社も苦戦。下期も厳しい見方をしている。一方、食品事業は冷凍食品など家庭内消費が伸びたものに関しては好調だったが、業務用は打撃を受けるなど、全体的には新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けた内容となった。

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 水産事業は、コロナの影響で養殖魚の販売減少や相場下落。商事ユニットや荷受ユニットは、外食、業務筋向け販売不振が大きく影響した。ただ海外においては、タイ国のペットフード事業や豪州のメロ漁獲好調、米国での量販店向け販売好調で増益となった。

 一方、食品事業は米飯、麺、中華などを中心に家庭用冷食が家庭内消費の増加により好調に推移。また家庭用加工食品はフィッシュソーセージの規格変更、適切な価格設定などにより好調だった。[....]