国連で安全性アピール、処理水問題「政府は積極発信を」 

2023年9月29日

国連での手応えについて話す山本会長

 日本養殖魚類輸出推進協会(山本有二会長)は27日、東京・永田町で理事会、総会を開いた。業務報告として岸田文雄首相が演説をした米国ニューヨークでの国連総会に合わせて開催されたイベントや、スペインのマドリードで開催されたシーフードショーなどで日本産水産物のおいしさや安全性をアピールし、高い評価を得る一方で東京電力福島第一原発事故に伴う多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出について「日本政府はもっと積極的なアピールをした方がよい」とアドバイスをされることも多かったと、水産庁や経済産業省に現状にとどまらない積極的発信を求めた。

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 協会では各国の展示会、商談会へ出席しアピールする中で直接接触してくる人たちの多くは「私たちは(処理水について)理解している」としながらも、「もっと多くの人に分かるような形でアピールをしてほしい」との要望や、さらに詳しい資料を求められることが多いとし、分かりやすいアピールが浸透していない現状を報告した。[....]