和紙の糸使用、漁師が認めた「高機能靴下」が人気

2024年1月19日

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「ペスカリー」の見本。商品名は「漁業」と「味方」を組み合わせた

 レッグウエアメーカー大手の助野(株)(富山・高岡市、助野一郎社長)が昨年7月の「海の日」にデビューさせた、過酷な環境で働く漁師が認めた高機能靴下ブランド「PESCALLY(ぺスカリー)」。同じ県内の新湊でシロエビ漁を営む「富山湾しろえび倶楽部」の漁師が開発協力して話題になった。和紙の糸を活用した商品は、多方面の長靴履きユーザーから、蒸れにくく、ズレにくい快適な履き心地の靴下として高い評価を得ている。

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 相手先ブランドによる生産(OEM)を中心に行ってきた助野が自社ブランドの小売展開を始めたのは3年前。都内の大学と産学連携で開発した着圧ソックスの進化系「らく圧」から共同開発の取り組みが始まった。「らく圧」はふくらはぎの筋肉を持ち上げて引き締めることで負担を軽減する。[....]