前橋と高崎で共通買参権制度導入

2021年8月10日

前橋と高崎で共通買参権制度導入

 一般社団法人群馬県卸売市場連合会(中里盛人会長)の会員である前橋生鮮食料品総合地方卸売市場(前橋市場)と高崎市総合地方卸売市場(高崎市場)の水産部門の両卸売業者は5日、共通買参権制度の9月導入で基本協定を結んだ。いずれかの買参権があれば、前橋市場と高崎市場のどちらでも仕入れできる。水産の産地市場における共通買参権の導入事例はそれなりの数あるが消費地市場では珍しい。

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 一般的に卸売市場の売買参加者(鮮魚小売店など)は、各市場の卸売業者と個別に取引契約を結び、既定以上の保証金を積み立てるなどして初めて仕入れ可能になる。しかし今後は、前橋市場で水産卸売業を営む前橋水産物商業協同組合(今井栄二理事長)と取引のある売買参加者は、その資格で高崎市場で水産卸売業を営む〓群馬県水産市場(松本武社長)から仕入れでき、群馬県水産市場と取引のある売買参加者は、その資格で前橋水産物商業協同組合から仕入れできるようになる。[....]