処理水の安全性説明、西村経産大臣が全漁連で会談

2023年7月18日

西村大臣(左側手前から2人目)が坂本会長(右側手前から5人目)らに説明した

 西村康稔経済産業大臣は14日、東京・中央区のJF全漁連事務所を訪れ、東京電力福島第一原発事故の多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)について、国際原子力機関(IAEA)が処理水の安全性についてまとめた包括報告書の内容などを説明し、理解を求めた。迎えた坂本雅信会長は「海洋放出反対の立場は変わっていない」との立場を改めて表明。福島第一原発について「廃炉できるまで原発問題は終わらない」とした。

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 坂本会長は会談後に概要について説明し「報告書により理解醸成が必要なのは分かる」としながらも「処理水放出には反対」と重ねて発言。「科学的安全と社会的安心は違うもの」と強調し「漁業者が安心して漁業を続けられる環境を継続することが望み」とした。

 坂本会長は冒頭、「技術の適否についてわれわれが判断するものではない。大臣自ら説明をしっかり聞きたい」と発言した。[....]