三陸ワカメ共販終了、久々の豊漁で相場沈静化

2020年5月14日

総じて良品揃いのシーズンとなった

 2020年の三陸ワカメ共販が終了した。シーズンを通じて目立った病害や落下被害がなく、多くの海域で順調な生育・収穫が続いたため、数量は前年実績を2割近く上回った。久々の豊漁を背景に「行き過ぎ」と指摘されていた価格は一気に沈静化。平均は5年ぶりにキロ100円台まで下がり、買受人らを「実需に即した適正水準。腰を据えて販促に打ち込める」などと安堵させた。

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 共販を主催するJF全漁連東北事業所のまとめによると、今期実績は数量2万5012トンで前年比17%増、金額42億9431万円で31%減、平均単価キロ172円で41%安だった。県別(数量、金額、平均単価の順)では岩手が1万3112トンで22%増、23億7248万円で27%減、181円で40%安、宮城が1万1900トンで11%増、19億2182万円で36%減、161円で42%安だった。[....]