三印三浦水産が初の首位、17年度道水産加工業売上

2018年6月15日

 帝国データバンク釧路支店は13日、2017年の道内水産加工業売上高ランキングを発表した。トップは前年から19・8%の増収を果たした三印三浦水産(函館市、売上高233億円)。スルメイカが不漁となる中、地元外から原料確保を進めて販売量・金額を伸ばし、04年以降で初の首位。
 3年連続トップの座にあったマルサ笹谷商店(釧路市)はサケやサンマ、スケソウの漁獲不振を背景に10・4%の減収となり、3位に後退した。2位は道水(函館市)で、イカ製品の価格上昇やマグロの販売などにより8期連続の増収を記録し、前年と同順位をキープした。4位は輸入サケ・マスの原料販売などが好調だった東和食品(白糠町)で4ランクアップ。5年ぶりにベスト5入りした。
 上位陣のうち大きく順位を上げたのは10位の広洋水産(白糠町)、12位の佐藤水産(札幌市)など。順位を下げたのは11位の北勝水産(佐呂間町)、18位のマルヒロ津田商店(別海町)など。
 売上高上位100社の合計売上高は、前年比6・9%減の4349億6400万円で、2年連続で減少した。17年決算期への影響が大きかったとみられる16年の道内水産物生産が、サケやサンマ、ホタテ、スルメイカなど主要魚種で軒並み伸び悩んだことが響いた。[....]