三井物産、500億円出資 バナメイ・エクアドル最大手に

2023年8月9日

 三井物産(株)は8日、エクアドルの大手エビ養殖会社、インダストリアル・ペスケラ・サンタ・プリシラ社(IPSP社)の株式3億6000万ドル(約500億円)を取得すると発表した。エクアドルは養殖バナメイエビの増産に国を挙げて取り組んでおり、日本における輸入量も増加傾向にある。

       ◇       ◇       ◇

 三井物産はIPSP社の創業者が保有するシンガポールの持ち株会社を通じて出資参画する。株式取得後、IPSP社は三井物産の持ち分法適用会社となる。実行は2024年3月期中を予定。

 IPSP社はエクアドルのグアヤキルに本社を置く同国最大手のエビ養殖会社。22年12月期の売上高は14億ドル(約1960億円)。生産量拡大や販売先ポートフォリオの拡充、コストの改善により25年には売上高20億ドル、売上高純利益率15%達成を目指している。社員は1万6000人。[....]